Lステップ・プロラインからLINE Harnessへ移行する手順と注意点
友だち、タグ、シナリオ、予約、流入経路を棚卸しし、小さなサンプルと並行稼働でLINE Harnessへ安全に切り替える手順です。 友だち、タグ、シナリオ、回答、予約、流入、配信履歴を「移せる・変換・再作成」に分けます。 アカウントを作り直す前に、現在のLINE公式アカウントとProviderを継続利用できるか確認します。 全件投入の前に、匿名化した少数データで変換・重複・文字化け・再実行を検証します。
この記事はHarness Academyの教材データを基に、各Harnessの公式リポジトリにある実装箇所と照合して構成しています。秘密情報や本番データを記事・AIチャットへ貼らず、外部送信は必ず検証対象を限定してください。
この記事の目次
最初に確認すること
- 最初に移行可否を棚卸しする: エクスポートできることとHarnessへ安全に取り込めることを区別できる
- 認証済み・未認証と既存アカウントを確認する: 友だちとuser IDを維持するため、変更してはいけない資産を特定できる
- 小さなサンプルからデータを移す: 同じ移行を再実行しても重複せず、件数と内容を照合できる
- 並行稼働して安全に切り替える: 切替直後の取りこぼし・二重配信を検知し、必要なら旧環境へ戻せる
最初に移行可否を棚卸しする
友だち、タグ、シナリオ、回答、予約、流入、配信履歴を「移せる・変換・再作成」に分けます。
この工程のゴール: エクスポートできることとHarnessへ安全に取り込めることを区別できる
移行はデータコピーではなく、旧ツールの概念をHarnessの機能へ対応付ける作業です。友だち一覧が出せても、Messaging APIで再送できるuser IDや同意状態まで移せるとは限りません。
先に旧環境を解約しません。契約、API権限、エクスポート形式、保持期限、個人情報の利用目的を確認してから計画します。
手順
1. 機能一覧を作る
現在使っているタグ、配信、フォーム、予約、計測、自動化を洗い出します。
2. データを分類
そのまま移す、変換する、作り直す、移さないの4区分にします。
3. 識別子を確認
LINE user ID、Provider、友だち状態、再同意が必要な導線を確認します。
4. 受入基準を決める
件数、一致率、主要シナリオ、送受信、rollback期限を決めます。
完了条件
- 全機能・データの移行区分がある
- Providerとuser ID条件を確認
- 個人情報の扱いが決まった
- 旧環境をまだ停止していない
注意: Lステップ/プロラインのエクスポート機能や契約条件は利用プランで異なります。顧客画面と各社公式サポートで確認します。
Academy教材: Lステップ/プロラインから移行する / Lesson 12-1
認証済み・未認証と既存アカウントを確認する
アカウントを作り直す前に、現在のLINE公式アカウントとProviderを継続利用できるか確認します。
この工程のゴール: 友だちとuser IDを維持するため、変更してはいけない資産を特定できる
移行で最初に守るのは既存LINE公式アカウントです。新しいアカウントを作ると、既存友だちが自動で移るわけではありません。
LINEの友だちuser ID一覧取得APIは、現行公式資料では認証済みまたはプレミアムアカウントが対象です。ただしWebhookで既に取得・保存しているIDや旧ツールの出力可否は別に確認します。
手順
1. 資産対応表
Official Account、Provider、Messaging API、LINE Login、LIFFをID単位で表にします。
2. 維持対象を固定
既存友だちを維持するため、作り直さないアカウントとchannelを決めます。
3. 権限と認証を確認
認証状態、管理者権限、token、Webhook変更権限を確認します。
4. 検証channelを分離
本番を変える前に別の検証アカウントでHarness導入を完了します。
完了条件
- 既存OAと各channelの対応が明確
- Provider変更の影響を確認
- 認証状態別の取得手段を確認
- 本番Webhookをまだ変更していない
Academy教材: Lステップ/プロラインから移行する / Lesson 12-2
小さなサンプルからデータを移す
全件投入の前に、匿名化した少数データで変換・重複・文字化け・再実行を検証します。
この工程のゴール: 同じ移行を再実行しても重複せず、件数と内容を照合できる
CSVを直接本番DBへ入れません。原本を読み取り専用で保管し、列対応、文字コード、空値、日付、タグ名、外部IDを変換して検証環境へ入れます。
シナリオや自動化は履歴データより危険です。旧環境で進行中の人をHarnessへ二重登録しない切替ルールを決めます。
手順
1. 原本を保全
exportファイルのhash、件数、取得日時、権限、削除日を記録します。
2. 列対応を作る
旧列、Harness列、変換、必須、欠損時処理を表にします。
3. 少数でdry-run
自分を含む5〜20件で検証し、作成・更新・skip件数を照合します。
4. 再実行を確認
同じデータをもう一度処理し、重複・二重配信がないことを確認します。
完了条件
- 原本とmappingを保存
- 少数dry-runが成功
- 再実行しても重複しない
- 全件投入前に承認がある
注意: 顧客データをAIチャットや未承認クラウドへアップロードしません。許可された環境内で処理します。
Academy教材: Lステップ/プロラインから移行する / Lesson 12-3
並行稼働して安全に切り替える
旧ツールとHarnessを短期間比較し、主要動線が揃ってからWebhookと運用を切り替えます。
この工程のゴール: 切替直後の取りこぼし・二重配信を検知し、必要なら旧環境へ戻せる
Webhookの受信先を同時に二つへ設定できるとは限りません。イベント複製を独自実装する前に、検証アカウントでHarness側の動線を完成させ、本番切替時間を決めます。
旧ツールは監査とrollbackのため一定期間残し、解約日は切替成功後に決めます。
手順
1. 検証環境を完成
友だち追加、受信、返信、タグ、シナリオ、予約、CVを一人で通します。
2. 切替表を作る
停止、最終同期、Webhook変更、テスト、監視、rollbackを時刻順にします。
3. 本番を切り替える
対象者へ周知し、二名確認後にWebhookと運用担当を変更します。
4. 差分を監視
15分、1時間、翌日に件数、失敗、未対応、二重送信を照合します。
完了条件
- 検証E2Eが全て成功
- 切替時刻表と担当者が明確
- 二重配信と欠落の監視がある
- 旧環境へ戻せる
Academy教材: Lステップ/プロラインから移行する / Lesson 12-4
公式ソース
- LINE user IDs — user ID取得条件
- LINE Harness / packages/db/schema.sql — Harnessの保存構造
- LINE Harness / apps/worker/src/routes — Harness API
- LINE Harness / apps/web/src/components/accounts/account-setup-urls.tsx — LINE接続URL
- LINE Harness / packages/db/migrations — DB変更履歴
- LINE Harness / apps/worker/src/routes/webhook.ts — Webhook受信
- LINE Harness / apps/web/src/app/health/page.tsx — 稼働確認
- LINE Harness / apps/web/src/app/emergency/page.tsx — 緊急停止
関連ガイド
Academy会員はコピペ実行用プロンプトと演習を開くと、同じ手順をAIへ渡して実機で進められます。